この通りは小川通の南の延長線で、仏光寺通から南を東中筋通と呼び、またこの通りには、知る人ぞ知るユニークな通称「天使突抜通」（てんしのつきぬけどおり）という名もあります。

「フォーリン・エンジェル」？を思わせる、この小説にでも出てきそうな名称はなんであろう。と思ったら、実際に天使突抜という地名が一丁目から四丁目まであり、そこを縦貫している通りなのです。

ここは京の都、天使突抜の「天使」は「エンジェル」ではなく、「天神さま」の事。五條天神宮の鎮守の森に道を造ったことに由来し、五條天神は別名を天使の宮、天使社と呼ばれて親しまれていたとの事。

由来がわかれば何だといった感じです。突抜とは突抜路とも言って、区画の真ん中に新しい路を造って新しい区画を造る事。秀吉の洛中改造（天正の地割）で生まれた路です。