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  松合
まつあい
 宇土藩一の港を誇った不知火の小さな漁村
 熊本県宇土郡不知火町松合

 構成:白壁土蔵作り商家・町家・土蔵  駐車場:なし

 
松合は宇土半島の南岸にある半農半漁の集落で、農村部と海岸部の中間に白壁商家の街並みがある商店街を形成しています。古くは「まちあい」と記され、舟待ち、風待ちの港であったことが伺えます。江戸期には宇土藩一の漁港と称され水揚げの中心となり、また村内のいたる所に湧き出る豊富な湧水を利用して酒や醤油などの醸造業が発展するなど商業の町としても栄えました。

松合の町並みには白壁土蔵造りの商家が目立ちます。これは幾度もの大火に見舞われた末に建てられたためです。明治に入ると松合往還(現・国道266号)が開通、市場町として発展すると思いきや地域の中心が三角町に移り、松合の時代は終わってしまいます。