一路一会古い町並みと集落・南九州>鹿児島>大当
  大当
おおと (うと)
 野間半島・100万個の自然石積石垣群の里
 鹿児島県川辺群笠沙町大当

 石垣集落  駐車場:見学P

 

薩摩半島の南西端に突きだした野間半島。その半島の大部分を占める笠沙町の中心街からさらに半島を3kmほど行った所に、100万個の石垣の里・大当があります。
鉈山の麓斜面にある大当の石垣は薩摩の武家屋敷のそれとは違い、大小様々な石をかき集めて積み上げたものでした。

石垣集落としては四国の室戸岬や外泊が有名で、それらの石垣は暴風雨から建物を守るため軒上まで高く築かれています。しかし大当の石垣はせいぜい越下あたりまでしかありません。基本的に防風雨対策というよりも傾斜地の造成による切り土・盛り土の崩落を防ぐための土止め、つまり擁壁が目的で必要に応じて塀にしたものではないかと思います。
ここは台風の通過地点でもありますが、集落が鉈山の背にあるためそれほどの心配がなかったのでしょうか?