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  宇多津
うたづ
 瀬戸大橋が通る、静かな寺内町・港町
 香川県綾歌郡宇多津町(網の浦・新町)

構成:町家・屋敷・土蔵 駐車場:なし
 
 

本州四国連絡橋(瀬戸中央道)のすぐ脇に小さな宇多津野町はあります。宇多津は古くは守護細川氏の拠点であり、軍港もかねた港町・城下町として発展しました。

江戸時代に入ると城下町としての宇多津は次第に手狭になり、現在の高松と丸亀に新しい城下町が建設されます。それに伴い宇多津の住民と寺社もそれぞれの城下町へ移転させられ、宇多津は表舞台から一度姿を消すことになります。
しかしその後も宇多津は商業港として歩みはじめ、やがて高松藩最大の米蔵も置かれるなど藩の重要な港に位置づけられていきました。現在の町役場がその場所です。

宇多津町の街並みは町役場の裏手にある網の浦地区と大束川に架かる新町橋を越えた新町地区にかけて土蔵造り商家が連なります。
新町の豪商屋敷の前には常夜灯があり、往時の雰囲気を色濃く残していまいした。
訪れた時は、いくつかの土蔵造りの商家が修復中で、街並みは今後も保たれていくものと思います。

(2006.8)

網の浦地区の町並み
新町地区の町並み
 
宇多津の酒蔵          
清酒 「勇心」 勇心酒造 愛媛県綾歌郡宇多津町2212 0877-49-0453