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  鹿田
かつた
 落合往来沿いに残された宿場町の面影
 岡山県真庭郡落合町鹿田

 構成:商家・町家・旧郵便局 ■ 駐車場:なし
 
 
落合町から北房町へ向かって約4kmほどの場所に鹿田と書いて「かつた」と読む集落があります。鹿田は大山道(大山往来)の要衝である落合(垂水)と城下町備中高梁を結ぶ落合往来(備中往来)沿いに発達した集落で、備前から美作に入って最初の宿場町でもありました。建物の多くは各所になまこ壁があしらわれていますが、2階建てが多く明治・大正期に建てられたものと思います。
街並みの中に厨子二階塗籠造りに虫籠窓の伝統的な町家がありました、その隣りに建つ木造洋風建築の旧郵便局の建物は曳家工事の最中でした。この郵便局の持ち主はおそらく隣りの旧家だと思います。

かつての宿場町の遺構を受け継ぐ集落は約1kmに渡って続いていますが、建物は虫食い状態の上に更新も進んでいました。さきの旧郵便局はおそらく町の歴史資料館のようなものに改装されるのではないかと思いますが、それと合わせ周りの家並みもどのように修景されるのか、されないのか興味があります。数年後に近くを訪れた時には再度この鹿田に足を運んでみようと思います。