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  香登
かがと
 吉井川越えをひかえた山陽道の宿場町
 岡山県備前市香登西・香登本

 構成:商家・町家・かやぶき民家 ■ 駐車場:なし
 
 

工房や商店、骨董屋などが建ち並ぶ備前焼の里・伊部の街並みを抜けると道は大ヶ池の北側を通り香登本という地域に入ります。
やがて、道の両側に伝統的な塗籠造りに出格子・なまこ壁の商家が姿を現すと、この道が旧山陽道筋であることを悟ります。

香登(かがと)宿は、山陽道沿いに発達した集落で、藤井宿と片上宿の間に設けられた吉井川の河待ちの宿でした。対岸の一日市宿のように本陣・脇本陣が置かれた記録はありませんが、江戸時代に入り西国大名の参勤交代によって発展。人口は千人を超えたと言います。
明治期より味噌、醤油醸造が盛んに行われ、今も3軒の店蔵が街道沿いに並んでいます。
国道が旧道の南に建設されたとはいえ、連続性は無く広範囲に点在している状態ですが、個々の建物は非常に状態が良く維持され、わざわざ観光客が訪れるとは思わないものの、「醤油ソフト」を売る観光案内所的な店があることなど、住民の街並みへの関心を伺えました。