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  横尾
よこお
 重厚な商家が残る山陽道沿いの街並み
 広島県福山市横尾町

 構成:商家・町家・土蔵 ■ 駐車場:横尾駅
 
 
旧山陰道は岡山市までは国道2号線に重なりますが、そこから複雑に国道を乗り継ぎ、総社を経由して現在の国道486号線で、広島県に入ると313号線となり、神辺を通って、福山市街で国道2号線に合流します。

旧山陽道神辺宿から南下して福山城下町へ至街道筋に、今も残る街道集落・横尾町があります。横尾町は石州街道へも分岐する要衝で、往来する旅人相手に名産横尾飴などを売る商店が形成されていました。

当時から十分な道幅があったので、そのまま踏襲して国道となった為に、街並みは残りましたが、 無理に2車線にした為に歩道部分はほとんど無く、伝統的な街並みの軒先が国道に接しています。
しかも、交通量が多く渋滞もたびたび引き起こすなかで、街並みにとって最悪な環境であり、この街並みがいつまで残るか心配されます。
建物は黒光りして重厚なたたずまいを見せますが、これが本物の黒漆喰なのか排気ガスによるものなのか、判断に迷うほどの劣悪な環境です。
交通量も半端ではないので撮影するのも命がけ。
しかし一歩裏路地に入ると別世界のように静寂な家並みが残されていました。駅までの細い道筋には至る所に画になる風景があり、楽しみながら帰りました。

 
一歩裏手に入ると別世界のような静寂がある