広島市中心部から真北へ約5km。祇園という名の伝統的な町並みが残されています。
祇園高校のすぐそばに建つ安神社。この神社は古くは祇園社と呼ばれ、当時のこのあたりは北下安村という名でした。やがて北下安村と南下安村にまたがる雲石往還沿いに町場が発達しはじめたころから、この町場を祇園町と呼ぶようになったのです。
やがて祇園町は雲石往還と太田川・安川舟運との水陸交通の要衝として明治まで賑わいました。旧往還の拡幅は明治期に行われており、やがて自動車が十分に離合できる幅であった為か、その後の拡幅は行われず、さらに国道は東側をバイパスして建設されている事からこれらの町並みが残ることになったようです。