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三見

さんみ

赤間関街道(北浦筋)の小さな宿場町

山口県萩市大字三見

 



萩市の中心部から西へ約6km。山陰本線の三見駅もある三見は、古代より山陰道の駅が置かれ、近世以降も赤間関街道(北浦筋)の宿場町とて発展した集落です。もっとも宿場町三見の場所が現在の三見駅周辺から内陸に入った、国道191号線に沿った旧道筋にあります。
この三見の地名の由来は、平安時代に三位中将平重衡(平清盛の五男)が安徳天皇を守護して当地に上陸したという伝承に由来し、以後三位が三見に転訛したと云われています。この地域は平安時代には作美郷と記され、「延喜式」には長門国駅家として「参美駅」が見えます。やがて戦国時代になると、萩と山口や赤間関(下関)を結ぶ往来に位置する宿場町的な位置付けとして発展、江戸時代になると商工業者が立ち並ぶ市場町となり、街道沿いには53軒(うち宿屋31軒)が立ち並ぶ三見市には目代所や高札場が置かれ正式な宿場町として続いていきます。
三見川によって開けた、山間の谷間に形成された三見集落は、赤褐色の石州瓦に山陰の地を見る事ができますが、その雰囲気は中山道木曽路の宿場町に似たものがありました。










谷間に開けた小さな宿場町集落

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