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  竹内
たけのうち
 
 高塀造りの民家が残る竹内街道の町並み
 奈良県北葛城郡當麻町竹内 【奈良県葛城市竹内】2004年合併

 構成:厨子二階民家・大和棟造り民家 ■ 駐車場:なし
 
 
奈良の竹内と言えば、古民家に関心のある方ならピンとくる、大和棟造りの民家が残る集落です。大和棟造りとは正式には高塀造りといい、草葺きに母屋に瓦葺きのかまやが合体した造りで、その境には塗籠めた防火塀がそびえています。
竹内街道は、大阪の難波から河内平野を経て竹内峠を越え、当麻町長尾神社に至る約30kmの道で、推古天皇21年(613)によって作られた日本最古の官道です。
飛鳥時代には遣随使や遣唐使もこの街道を通り、中国や朝鮮の優れた大陸文化がもたらされ、飛鳥文化を開花さました。和銅3年(710)都が奈良の平城京に移り、竹内街道は官道として重要性を失いましたが、商業都市・堺が栄えた中世頃から堺と大和を結ぶ道として再び活気を取り戻します。
竹内は竹内街道沿いに発達した街村で、中世以降には在郷町へと発展しています。

金剛山地の中腹にある竹内集落は、竹内峠にむけて緩やかに登る街道に沿って町並みが続き、道の両側には小川が流れています。
町並みは最初、厨子二階塗籠造りに虫籠窓からなる伝統的な町家が続きますが、集落の終わりに差しかかったあたりから、高塀造りの民家が現れます。いくつかの建物は母屋の草葺きの部分がトタン葺きになっていましたが、いまだ草葺きのままの高塀造りの建物が2棟残っていました。瓦も本瓦であり建物自体が文化財的な価値を有していると思います。旧街道の道路はカラー舗装されていましたが、他の建物も草葺きの高塀造りを復活させられないものでしょうか?

 
 
當麻町の酒蔵          
清酒 「透泉」 中川酒造 奈良県北葛城郡當麻町新在家152 0745-48-2016    
清酒 「偕老」 北川酒造 奈良県北葛城郡當麻町当麻886 0745-48-2281