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  粟原
おおばら
 粟原寺門前に残る重厚な佇まいの農村集落
 奈良県桜井市粟原

 構成:町家型農家建築 ■ 駐車場:なし
 
 
桜井市の中心部から東へ約5km。古い町並みが残る城下町大宇陀へ至る国道166号線沿いの粟原川南岸の斜面に粟原集落があります。粟原と書いて「おうばら」と読みます。この粟原集落は決して軒を連ねるように密集してはいないのですが、厨子二階に塗籠造りの町家風造りの民家が非常に印象的でした。
現在集落の高台にある天満神社の裏手には史跡として知られる 「粟原寺跡」があります。十三重の塔で知られる談山神社に残された古文によると、粟原寺は天武天皇の時代に仲臣朝臣大嶋が草壁皇子のために建立した寺で、比売朝臣額田が持続天皇8年
(694)から造営を始め、和銅8年(715)に完成したとされています。現在は石の基礎しか残されていませんが、その門前集落でもあった粟原集落には重厚な家並みが今も残されています。