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明日香・岡

あすか・おか

古代遺跡の里に残される伝統的な街並みと日本の原風景

奈良県高市郡明日香村岡

 



「明日香」と聞けば誰もが思い浮かべる古代文明の遺跡の里。日本文化の発祥地でもあり、日本で最初の都が開かれ、日本で最初の大寺院が建設された地。 徳川将軍の名は知らなくても、聖徳太子の名を知らない人はいない。さらに明日香をミステリアスなものにしているのが、酒船石、酒船石、亀石、鬼のまな板など古代石仏の数々。


それにしても「明日香」という言葉の響きの心地よさはいったい何であろうか。日本の原風景がここには残されています。さて、明日香の街並みといっても、古い街並みを通り過ぎて”太古の町並み”が残されているわけではありません。そんなものが残っているなら世界遺産となっていますね。現在明日香村の中心部、岡地区に残されているのは、江戸時代に形作られた家並みです。西国三十三ヶ所観音霊場の第7番札所、岡寺の門前町として発達した”岡”地区。厨子二階塗籠造りに虫籠窓など伝統的な町家が連なり、参詣客で賑わった往時の面影を残しています。かつて岡寺の門前集落から在郷町に発展した岡地区の周囲には、美しき原風景が広がります。


昭和55年に公布、施行された「明日香法」(正式には明日香村における歴史的風土の保存及び生活環境の整備等に関する特別措置法)。一部の建造物、町並みだけの保護ではなく、この農村風景を含めた明日香村全域が景観保護の対象とする法律です。ビルはもちろんの事ですが、ビニールハウスすら設置できない厳しいものですが、現代にあってこの貴重な風景を守りたいという明日香村住民の願いによって、この里は未来へと残されていくのでしょう。







岡寺の参道筋の家並み




明日香村の中心部から西へ約1km、野口地区にある明日香の地酒・脇本酒造

酒蔵情報

清酒

「右近の橘」

脇本酒造

奈良県高市郡明日香村野口5-1

0744-54-2025