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宮津
みやづ
 丹後の中心として栄えた本庄松平家7万石の城下町
 京都府宮津市万町・白粕・河原
商家・町家・土蔵・酒蔵  なし  KTR宮津駅
 
河原の「元結屋」三上家は京都府の文化財
日本海に面した京都北部・丹後半島付け根に位置する町、宮津市は日本三景の一つ”天橋立”(あまのはしだて)がある町と言えば分かるだろうか?
宮津は古代から丹後地方における文化・産業・交通の要衝であり、近世には城下町として発展し、諸国船の集まる港町として栄えた町でした。

天正8年(1580)細川藤孝、忠興父子は織田信長から丹後一国を与えられ、宮津に城を築いたのが近世宮津の始まりです。やがて天下分け目の関ヶ原の戦いで細川親子は東軍に属した功により、39万9000石に加増のうえ豊前中津に移ります。替わって信濃国飯田から京極高知が入封し丹後一国を領しました。その後所領を3兄弟に分割し、宮津は長子の高広が引き継いで宮津藩7万8000石が成立します。この時同じく峰山藩、田辺藩(舞鶴)が立藩しています。
この京極氏の時代に城下町の形がほぼ整いましたが、お家問題で宮津京極氏は改易。以後藩主は永井、阿部、奥平、青山氏と変遷し、本庄松平家7万石によってようやく安定し、以後7代世襲し明治まで続きます。

宮津の古い街並みは町を縦貫する京街道の西側、万町・白粕・河原に見られます。
街並みに連続性はありませんが、旧家の重厚な屋敷や商家が広範囲に点在していました。万町の「かなや」今林家、白粕の袋屋醤油店、河原の「元結屋」三上家など、京都府の文化財に指定されているような伝統的な建物が残されており、数こそ少ないですが質的には十分訪れる価値があります。

ちなみに丹後地域を代表する宮津の地酒「ハクレイ酒造」はここから、舞鶴へ向かう途中、由良川沿いの農村集落にあります。酒蔵には直営店が置かれ試飲も可能で、由良川に面した国道沿いに駐車場があり、徒歩3ほどで酒蔵にたどり着きます。
 
袋屋醤油店の町並み
 
 
 
 
宮津の酒蔵          
清酒 酒呑童子 ハクレイ酒造 京都府宮津市字由良949 0772-26-0001