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  多賀
たが
 多賀大社の門前町
 滋賀県犬上郡多賀町多賀

 構成:商家・町家・旅籠・酒蔵 ■ 駐車場:多賀大社P
 
 

多賀町多賀は名称の通り「お多賀さん」で知られる多賀大社の門前町。
多賀大社の創建時期は不明ですが、「古事記」にもその名があるのでかなり古い。
「伊勢にゃ七度、熊野へ三度、お多賀さまへは月まいり」
「お伊勢参らば お多賀へ参れ お伊勢お多賀の子でござる」
という民謡も、修験者によって全国に広められた多賀信仰の成果であり、古来より参詣者に出すお守り「お多賀杓子」は「おたまじゃくし・御玉杓子」の語源となったといい、以外に身近に関係がありました。一応、念のため辞書で調べてみたら本当でした。

多賀大社門前の「絵馬通り」が表参道にあたり、この通り沿いに町並みが続いています。鳥居前には土産物店や飲食店、町家を経て料亭や旅籠が続き、多賀大社駅前に向かって町家が連なります。
以前は、門前商店街に数多く見られる景観そ無視した観光客相手の派手な看板を掲げた町並みでしたが、平成13年から門前の町並みを見直し、派手な看板建築の撤去や伝統的建築物の造りを生かした店舗設計など、町並み修景事業が進行しており、かなり落ち着いた町並みになりつつあります。

あまり知られてはいませんが、多賀大社門前町には国の有形登録文化財に指定された2軒の旅館が向かい合わせに並んでいます。「かぎ楼」と「かめや」です。
「かぎ楼」は元禄2年(1689)創業の料理旅館。明治2年に今の1・2階部分が建てられ、明治19年3階部分が増築された。1日1組限定で宿宿泊は要相談。
「かめや」は多賀大社本殿を設計した、社寺建築専門の設計家と宮大工によって建てられたもので創業は寛政8年(1796)こちらは1泊2食で10.000円。
機会があれば是非宿泊したい。


正面が「かぎや」右の紅殻壁の建物が「かぎ楼」ともに有形文化財
多賀の酒蔵          
清酒 多賀 多賀 犬上郡多賀町中川原102 0749-48-0134    
清酒 金湖 坂上酒造 犬上郡多賀町富之尾1656 0749-49-0056