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  伊勢河崎
いせ かわさき
 伊勢神宮の台所として繁栄した港町
 三重県伊勢市河崎町

 構成:町家・商家・土蔵 駐車場:観光P(複数)

 
 

伊勢神宮の門前町には、かつて「伊勢の台所」と呼ばれた港町の町並みが残されています。
伊勢市の前身は宇治山田市といいました。内宮の門前町である「宇治」と外宮の門前町である「山田」の二つの町名から取って付けられた名称なのですが、それら各門前町の食を支える台所として整備された港町が河崎町でした。河崎の街並みは勢田川に沿って、切妻妻入りの商家や土蔵が建ち並んでいます。平入り造りの多い日本の商家建築町にあって、伊勢の町並みに妻入り商家が多く見られるのは、伊勢神宮御正殿の平入りに遠慮した為と言われています。

河崎の町並の特徴はその土蔵に見られます。土蔵には内蔵と外蔵があります。主家に接した内蔵に対し、道を隔てた川沿いに商業用の外蔵が並んでいます。現在はこの外蔵が資料館や喫茶店として観光用に利用されています。

古来より、お伊勢参りは庶民の「せめて一生に一度」の願いでした。江戸時代に周期的に起こった「おかげ参り」と呼ばれる集団参宮は膨大な参宮客が伊勢に押し寄せ、中でも最大級のものは宝永2年(1705)の360万人だと言われます。
これら大規模な参詣客の胃袋を満たす台所を預かった河崎商人の繁栄は、実に大正時代にまで続いたと言われています。