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  古知野
こちの
 岩倉街道沿いに発達した繊維産業の町
 愛知県江南市古知野町本郷

構成:商家・擬洋風建築 駐車場:なし
 
 

岐阜県と接する愛知県西北端に位置し、木曽川の南岸である事にその名が由来する江南市。
その中心部である古知野は、「古きを知る野」というような、美しい語呂の地名ですが、もともとは口野や東野が転訛したものと言われており、江戸期ごろからこの字が使われるようになったようです。

戦国期に織田信長が小折から犬山の稲置街道に合流する柳街道を整備し、その街道沿いに町場が開かれたのが始まりです。
柳街道は江戸期になると岩倉街道(犬山街道)として再整備され、古知野の中央部では木曽川河港の宮田村へ至る往来道が分岐していました。
古知野周辺では中世から養蚕業が盛んで、宮田村では木曽川の水力を利用した製糸業が発達しており、この時代に古知野では六斎市が開かれ、在郷町へと歩み始めたようです。

近年大型店舗の進出や名鉄江南駅前周辺の区画整理が進んでしますが、江南駅の北西側の一画に旧街道沿いの在郷町を継承した商店街が残されています。建物の多くはこの地域が繊維産業で栄えた明治期以降のものと思われ、様式もさまざま、統一感には欠けるものの非常にレトロ感が溢れている印象でした。

訪れた時には取り壊し中の商家も随所で見られ、駅前中心部に立地している事からもいずれ、この町並みも消えていく運命にあるものと思われました。


 
 
 
 
 
江南市の酒蔵          
清酒 「樂の世」 丸井 江南市布袋町東202 0587-56-3018
清酒 「星盛」 山星酒造 江南市布袋町西95 0587-54-4433    
清酒 「勲碧」 山一酒造 江南市小折本町柳橋88 0587-56-2138