一路一会古い町並みと集落・北関東>栃木>白沢
  白沢
しらさわ
 奥州道中の宿場町
 栃木県那河内郡河内町白沢

 構成:商家・町家・酒蔵 ■ 駐車場:なし
 
 
国道4号線をほぼ踏襲する旧奥州街道は宇都宮の先もしばらく国道に重なりますが、途中河内町の下岡本付近から北に反れ主要地方道宇都宮河内線に重なり白沢で県道に接続、その先下ヶ橋(ささげばし)から鬼怒川を渡って氏家宿へ至ります。
白沢は宇都宮で日光街道から分かれた奥州街道の第1番目の宿場町で日本橋からは17番目になります。成立は慶長10年。慶長14年に町割りが行われました。
宿内の長さは南北4町半(約450m)で宿場町としては規模が小さく農間余行としての半農半商集落でしたが、本陣が北ノ組に一軒、脇本陣は南ノ組に一軒、人馬継問屋が北ノ組と南の組にそれぞれ2軒あり、旅籠屋は13軒。宿内では宇都宮藩の支援のもと馬市が開かれていました。
白沢宿は隣接する上岡本村の一部も含んでおり、同村の福田家は白沢宿の宇加地家とともに代々問屋・名主・脇本陣を務めた家柄です。
現在の白沢を縦貫する旧街道は地域の生活道路となっており、さほど交通量は多くありません。もともとこの地域の一大拠点として栄えた氏家宿を目前にした半農の宿場町であった為に、旅籠建築や商家などの家並みは残されていませんが、おそらく当時から今に近い姿だったものと思われます。現在道路の両端に水路が設けられ、さらに街道沿いの家々には屋号が掲げられて往時の面影を復元しようとする試みが行われていました。町並みの終わりには小さな酒蔵が操業中で、そこから宿場町特有のクランクを経て街道は次ぎの氏家宿へと伸びていきます。

 
 
白沢の酒蔵          
清酒 澤姫 井上清吉商店 栃木県河内郡河内町白沢1901-1 028-673-2350