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  神郡
かんごおり
 筑波山信仰で栄えた街道集落
 茨城県つくば市神郡

 構成:土蔵造り商家・町家・薬医門・長屋門  駐車場:なし
 
神郡の街並みから筑波山を臨む


筑波山の南、筑波山門前集落西山からほぼ垂直に北条の町まで伸びる1本の道があります。筑波山参道で現在は筑波山公園線と呼ばれるその道筋のほぼ中間地点に神郡
(かんごおり)と読む
農村集落があります。
神郡は古代から筑波国の政治・文化の中心地で、地名はこの一帯が筑波神領だった事に由来するといわれています。

神郡はもともと農業中心の集落でしたが、筑波参詣が盛んになるとともに参道沿いに店を出して商売を行う半農半商の集落として発展しました。土蔵造りの商家が道の両側に並ぶ様子からもは往時の繁栄ぶりが伺えます。
筑波参詣で賑わった他の集落同様、町家風の土蔵造りの店蔵をもちますが、すぐ脇に薬医門や庭などを併設する構えは筑波の農家建築の特徴で、それが向かい合って軒を連ねる街並みがまさに神郡の特徴です。