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  館林
たてばやし
 5代将軍徳川綱吉が藩主を過ごした城下町
 群馬県館林市大手町・本町・仲町・西本町
 構成:酒蔵・商家・武家屋敷  駐車場:なし
 
西本町にある龍神酒造の町並み

館林は江戸時代に徳川四天王の一人榊原康政10万石の城下町と整備され以後、幕府の重職を務める譜代大名が歴代の藩主となりましが、後に5代将軍となる徳川綱吉が藩主の時代に大きく発展しました。
といっても綱吉本人は館林藩主となった20年間、ずっと江戸に住み続け館林には一度も住まず、数名の家臣団だけが配置されているだけでした。
当事の綱吉にはわずか22名の家臣しかおらず、将軍就任後その家臣達を幕府の要職に就け、強権を与えました。側用人・柳沢吉保などがその内の一人です。

古くから上毛の穀倉地帯と呼ばれる邑楽郡において政治・商業の中心として栄えた館林は、明治40年の東部鉄道開通にともなって、さらに発展し明治末期には人口2万人の都市になりました。
その為か館林には、城下町を偲ばせる古い街並みはほとんど残っていません。
一部商家が単体で文化財ととて保存されている他、唯一市内に残る武家屋敷とその周辺がわずかな遺構で。町のあちこちには古い街並み巡りの案内地図が設置されるようになったのはつい最近のこと。
ようやく伝統的建造物を保存する動きが出てきたようですが、時すでに遅しです。町並み整備というよりも現存する建物の保存で限界といったところでしょう。
町並みは大手町の武家屋敷から本町、中町の商家へとほぼ、1本のルートで見て回れます。すこし離れた西本町の龍神酒造は市内で一番重厚な商家建築です。

大手町の武家屋敷と本町の商家
 
 
館林の酒蔵          
清酒 「尾瀬の雪どけ」 龍神酒造 群馬県館林市西本町7-13 0276-72-3711    
清酒  「栄万寿」 清水屋酒造 群馬県館林市台宿町3-10 0276-74-0269