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  杉戸
すぎと
 利根川舟運の要衝として栄えた、奥州道中(日光街道)の宿場町
 埼玉県北葛飾郡杉戸町清地・杉戸

 構成:商家・屋敷・酒蔵・土蔵 ■ 駐車場:なし
 
 
中世の杉戸は鎌倉街道の通る利根川渡しの要衝で、江戸期以降も渡船100隻以上を有する河港町・近郷物資の集散地として活気を呈していました。

慶長7年(1602)奥州街道(のちの日光街道)が五街道の一つに定められると、旧鎌倉街道杉戸宿は奥州街道5次の宿場に指定されました。
当初鎌倉街道時代の中心地は高野でしたが、次第に奥州街道沿いの杉戸が近世宿場町へと発展していきます。一方旧鎌倉街道は将軍の日光社参専用道である日光御成街道として再整備されました。杉戸宿では5・10の日に六斎市が立ち在郷商圏の中心として繁栄していきます。明治には郡役所が置かれ、行政の中心地でもありました。

かつて杉戸宿に連なる街道集落であった清地には北葛飾郡唯一の酒蔵である関口酒造があります。しばしば奥州街道杉戸宿を紹介する書籍で往時を偲ばせる建物として紹介されますが、実は宿場の北辺には重厚な商家や豪商・名主級の屋敷などが旧街道沿いに残されています。

 
 
杉戸の酒蔵          
清酒 「杉戸宿」 関口酒造 埼玉県北葛飾郡杉戸町清地2-1-16 0480-32-0005