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  三本木
さんぼんぎ
 奥羽街道の宿場町
 宮城県志田郡三本木町北町・南町  【宮城県大崎市三本木】2006年合併
 構成:酒蔵・土蔵造り商家 ■ 駐車場:なし
 
北町の新澤醸造店
古川市の手前、東北自動車道の三本木PAがある三本木町は、奥州街道と松山中新田街道が交差する要衝に発達した宿場町でした。鳴瀬川岸には藩米を保管する巨大な倉庫群(御蔵場)が立ち並んだと言われ、本陣、脇本陣も置かれた比較的大きな宿場町でしたが、近年の河川改修によってすべて失われてしまいました。
町場は鳴瀬川を挟んで南町と北町に展開し、北町に御仮屋(本陣)がありました。
南町の三本木橋すぐの場所には、伝統的な商家屋敷が残され往時を偲ばせる風景の一つとなっています。

現在の三本木で目を引く建物は、北町にある 明治6年創業の新澤醸造店。蔵の歴史が染みこんだ重厚な商家建築は文化財的価値が十分あるのですが、酒造業として現役なのか心配でした。
しかし心配はおろか、実は史上最年少で難関の利酒名人に合格した若き後継者によって、今後が期待される蔵の一つとして知られる蔵です。平均年齢20〜30代の蔵人によって醸された「伯楽星」は雑誌で取り上げられてから、東京でも有名な酒になりました。今後のよりいっそうの発展に期待が持たれます。是非とも建物も近代的に建て替えず、今の姿を維持していただきたいと思います。
 
南町の街並み
 
三本木の酒蔵          
清酒 「愛宕の松」 新澤譲造店 宮城県志田郡三本木町北町63 0229-52-3002
伝統建